日本のポップカルチャー
Keiko Tassill
「華道 (flower arrangement)」「茶道 (tea ceremony)」「武道 (martial arts)」などの伝統的な日本文化よりも最近は日本と言えば「アニメ」「漫画」「ビデオゲーム」などのポップカルチャー(popular culture=大衆文化)でよく知られています。ハローキティーも1974年に日本で紹介され、その2年後の1976年にアメリカに来て以来、世界中でハローキティーを知らない子供達はいないくらいで、いや大人ですら知っています。「漫画」が大好きなアニメファンがアメリカにもたくさんいるのです。アメリカ国内にある大手の書籍チェーン店、Barnes & Noble Bookstoreなどに行くと、かなり広く充実した ‘Anime’コーナーがあるのにはびっくりです。また、最近の日本のTVドラマや映画は人気漫画から制作されるものも多く、アメリカの若者達はインターネットでダウンロードできる日本のTVドラマにはまっています。人 気のある番組は「花より男子」シリーズなどです。
授業についていくことができさえすれば、中学生くらいから、上限なしで何歳になっても行けるカリフォルニア州立Community Junior Collegeはコミュニティーの住民のための2年制の短大なので授業料も安く、入試もありません。ここを卒業すると4年制の大学に編入できるシステムがあります。多くのコミュニティーカレッジで日本語のクラスをとることができます。私の仲間にもサンディエゴのコミュニティーカレッジで日本語を教えている人がいますが、「アニメやビデオゲームが大好きだから日本語を勉強したい!」という学生が多くいるようです。
また、1980年代から家庭用ゲーム機が紹介され、ファミコンから今やWii、DS、Xbox、PSPなどに進化したゲーム機器メーカーやソフト開発社の多くは日本企業です。実は今朝、毎年ロサンゼルスで開催される世界最大規模と言われているビデオゲームの業界関係者向けの発表展示会E3 (Electronic Entertainment Expo)のメディアブリーフィングで仕事をしてきましたので日本語同時通訳のウェブキャストに興味のある方は 任天堂のウェブサイトでご覧ください。ちなみに私は後者の声の通訳です。また、写真は開催会場のロサンゼルスコンベンションセンターのそばにあるダウンタウンロサンゼルスの高層ビルに広告が施されているものでかなり面積が広いのでインパクトがあります。今回はE3に合わせて「ファイナルファンタジー」の広告でしたが、前回見た時は、バスケのシーズンだったので、確かロスのチームLA Lakersの有名選手が3人描かれていた記憶があります。
今回はかなり「おたく」っぽい(Geek, Geekish)話題でしたが、日本のポップカルチャーの影響は若者にだけでなく、幅広い年代層にまで達しています。皆さんも良くご存知の日本の有名人、○○首相も確か「漫画」が大好きでしたよね。。。