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ブログ

Keiko Tassill

年始のご挨拶で「継続は力なり」と宣言しておきながら今年に入ってから出張続きで既に地球を3周位回ったようで、ブログを書く余裕もありませんでした。読者の方々から最近「働きすぎて倒れて寝込んでいるのでは。」とか「不況で通訳廃業?」というような心配のメールを何通かいただきましたが、まだ元気に忙しく通訳として(今まで以上に)頑張っているのでご安心ください。

久しぶりのブログなのにこの汚らしい靴の写真はいったい何?と思っていらっしゃる方が多いと思います。靴は女性の弱み、スターやどこかの国の王妃様の何百足の靴のワードローブというのをよく聞かれたことがあると思います。時々、私もショーウィンドウに並んでいる素敵なデザインの靴を衝動買いしてしまうことがあり、あとで冷静になって考えてみるといったいいつ履くの?というような靴もあります。

私の住んでいる南カリフォルニアは完全な車社会。一日に1000歩位しか歩いていないのではと思うほど歩きません。すなわち、靴底もまったく減ることもなく、何年でも長持ちします。また、お恥ずかしいことに仕事以外のときはビーチサンダル(ゴムぞうり)で一年中快適に過ごせます。アメリカの女性はものすごくヒールの高い靴でばっちり決めていることが多いのですが、通勤時はスニーカーで職場に着くとハイヒールに履き替えるというのが定番でした。ところが最近、スニーカー通勤族が激減し、ファッションビーチサンダルで通勤しているのに気がつきました。

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先週、カナダのモントリオールで国際奉仕機関の国際大会が開催され、世界中から1万8千人集まりました。日本からもなんと1200人も参加され、世界のさまざまな地域で、より良い明日を作るために活動されています。ホテルから会議場へ散歩気分であるいていたある朝、汚いスニーカーが1足、道路の真ん中に落ちていました。子供の頃よく見た光景が突然よみがえってきました。交通事故の現場に残された片方だけの靴です。ちょっと暗い気分で10メートルほど歩くと、もう片方の靴が見つかりなぜかほっとしました。そしてその翌朝、また同じ道を通って会場に向かっているとなんと前の日にみたあの汚いスニーカーが2足揃って置かれていました。普通だったら、だれも見向きもせずにそのままになっているか、またはゴミ箱に捨てられているはずの靴なのに。

アメリカや日本にはもちろん貧富の差こそありますが、靴が買えずに裸足で生活している人などいません。しかし驚くことに靴が手に入らず裸足で生活している人たちも世界には大勢いるのです。靴の寄付プロジェクトをしているボランティア団体も数多くあります。きっとこの靴もこの国際会議の参加者の誰かがそろえておいてくれたのだと些細なことに私は感動するとともに、衝動買いをしてしまう自分を反省しました。