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アメリカのタクシー事情

ブログ

アメリカのタクシー事情

Keiko Tassill

アメリカでタクシー(キャブcabとも呼びます)から降りた際に”Close the door!”と怒鳴られた経験がある方も少なくないと思います。日本では当たり前になっているタクシーの自動ドアに慣れている日本人はタクシーから降りる時に自分でドアを閉めると言う習慣がありません。必ず自分でドアを閉めるようにしましょう。

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ニューヨーク(写真)などでは道で手を挙げてタクシーを拾うことはできますが、ロサンゼルスやその他都市、郊外などでは事前にタクシー会社に電話をして呼ばなければなりません。先日もワシントンDCでホテルから空港への移動にフロントでタクシーを頼みました。30分以上たっても一向に現れず、するとフロントは信頼できないタクシー会社ではなくうちがよく使っているリムジンを呼んであげるから安心しなさいと言われました。ところがそれもまた30分以上も待たされ、100年ぶりの大雪明けの交通渋滞にも巻き込まれ、あげくの果てもっと高い料金を払わされ、私は結局フライトに乗り遅れてしまいました。ホテルもリムジン会社もそれぞれの仕事と責任を果たしたと主張し、誰も謝ってもくれるわけでもなく、こちらも怒る気力さえありませんでした。ただ、ひとつ怒るべきことはドライバーがずっ〜と携帯でプライベートな電話とそしてメールチェックをしていたことです。このドライバーに限らず、業務にはまったく関係なさそうな会話をしていることがよくあります。「関係なさそうな」としか言えない理由はほとんどが英語以外の外国語で一体何を話しているか内容がわからないのです。今回はスペイン語だったので所々意味がわかったのですが、どうも奥さんかガールフレンドともめ事があって、5回くらい電話をかけたり切ったりの繰り返しで、その度にドライバーが興奮し、動揺して息づかいも荒くなっていました。運転中に電話をすることはカスタマーサービスというレベル以前に安全の問題があるので今回はさすがにホテルにこのリムジン会社は使わないほうがいいとのコメントを出しておきました。

またある時は私がタクシーに乗ると既に助手席に女性が乗っていて、きっと同じ方向に行くので相乗り客かしらと思っていると、どうもこれまたガールフレンドらしい人が一緒にドライブ気分でエンジョイしているようでした。これまた怒るどころかあきれてしまいました。

「暴走ドライバー」にあたったこともありました。空港からホテルまで広大なテキサスのフリーウェイをものすごいスピードで走っているので「私は別に急いでいないからどうぞゆっくり行ってください。」と言ったにも関わらずスピードは一向に落ちず、摩耗したショックアブゾーバーとかなり使い込んだ座席からはもろに道路の悪さが伝わり、まるでテーマパークの高速スリルライドにも乗っているような気分でした。

最近こそはカーナビをつけているタクシーも時々ありますが、外国語を話す外国から来たばかりの地理事情もよく知らないドライバーが多いので、迷うことが多いのです。あまり、細かい指示をするとうるさいと怒鳴られるので黙っているととんでもない方向に行ったりすることもあります。最近は私はこっそりiPhoneのナビゲーションで時々方向を確認しながら、完全に違うなと思った時にコメントするようにしています。

日本でも客が地元の人でないとわかると遠回りをするタクシードライバーがいると聞いていますが、テキサスでまさにそういう目に遭いました。ホテルから直線ルートで行けばものの5分で着くレストランなのに10分たっても近づいた感じもなく、方向音痴である私ですらわかるジグザグルートでした。もう一人仲間の通訳が一緒だったので安心していたのですが、3回くらい明るい声で”how much longer?”(あとどのくらい?)とドライバーに聞いても何も応えなくなると雰囲気が緊迫してきました。そうこうするうちに治安が悪そうな地域に入り、もしかしたら彼らのアジトかなにかに連れて行かれてしまうのではという命に危機を感じたくらいです。最終的にはレストランが見えてからも「もうここでいいから降ります。」と言ってからも降ろさせてもらえず時速5マイルくらいでのろのろ走り、料金を稼いだわけでした。

いずれにせよ、タクシーに乗ってしまったら我々乗客は人質状態なのでなるべく逆らわず、いい雰囲気で目的地につければと毎回祈っている訳です。悪質なドライバーはタクシー会社や管理当局に報告すべきです。

しかし中にはとってもフレンドリーな良心的なドライバーもいます。サンフランシスコでレストランまでタクシーで行った時に、レストランに着いて30分程した時に先ほどのタクシードライバーが我々のテーブルに近寄って来ました。一瞬、料金が足りなかったのかしらとも思いましたがなんとお客さんがカメラを車の中に忘れて行ったのでそれをわざわざ届けに来てくれたのです。我々は食事に夢中になっていてカメラを忘れたことさえ知らなかったので感激しました。

よくコンピュータや買い物袋などをタクシーの中に忘れてしまったけど、いったいどこのタクシー会社のタクシーにどこから乗ったかも覚えていないというケースもありますので皆さんもタクシーを利用する際は必ずタクシー会社の名前とできれば電話番号のはいったレシートをもらい、余裕があればタクシードライバーの名前と番号などを控えておくとあとで役に立つかもしれません。