英語上達十か条
Keiko Tassill
よく、クライアントの方々から「英語はどうしたらじょうずに話せるようになりますか?」と聞かれることがあるので今回はわたし的な「英語上達十か条」をまとめてみました。(実は、この「〜的」という言葉が大嫌いなんですが、断定して責任を負いたくない日本人にとって本当に便利な言葉なので使ってみました。)
1.プライドを捨てる:間違いを恐れ、恥をかきたくない、また照れていたら話すチャンスを逃してしまいます。ネイティブスピーカーではないので、間違って当然とあきらめること。発音や言い回しを気にするより、一生懸命意思を伝えたいという体当たりの姿勢が大切です。
2.好きな趣味や分野から:例えば音楽が好きな人、仕事の専門分野から英語の世界に入って行くと知識と興味があるので、話している内容の理解度も高く、そして知りたい!という好奇心も強いので英語に自信がでてきます。自信が上達につながります。
3.物真似:正しい英語を話す人を観察し、自分だったらこんな単語や言い回しをするところをこう言っているんだなと学べます。次回からそれを真似すれば、もう少しネイティブっぽく高度な英語に聞こえます。
4.その日のうちに :新しく覚えた単語や言い回しをその日のうちに少なくとも無理矢理3回は使って自分のものにすることです。
5.英語はリズム:一語一語をすべて聞き取って理解しようと思うから途中でつっかかるともうギブアップ。英語はリズム。カラオケのように聞いて歌ってください。
6.常に辞書を:TVやラジオ、映画、新聞、雑誌、本、会話、いつでもどこでもわからない単語が出て来たらすぐに辞書で調べて書き留めておくことが大切です。人前で辞書を引くのを見られて恥ずかしいと思うかもしれませんが、その言葉をずっと知らないことのほうがもっと恥ずかしいのです。
7.インターネットを活用:昔はわざわざネイティブスピーカーの録音したカセットテープなどを買って勉強したものです。インターネットではフォーマルなスピーチから日常の会話などが収められているYouTube、インターネットラジオなど様々な生の英語が無料で聞けます。
8.文法:ちょっと英語に慣れたら文法は後からついて来ると言う人もいますが、実は中学校で学んだ文法はとっても大事なのです。文法を知らないと応用ができません。何十年もアメリカに住んでいてもブロークンイングリッシュでも特にカリフォルニアでは通じて生活できてしまいます。文法は基礎。弱い土台に建てられたいいかげんな家でもカリフォルニアの気候だったらなんとか一生涯暮らせてしまうかもしれませんが。
9.正しい日本語:日本語で話していてもいったい何を言っているかわからない人がいますが、厳しい一言のようですがこういう人が英語になったら急に通じると言うことはありえません。
10.努力:残念ながら一夜にして上達できる魔法のような方法などないのが事実です。とにかく「絶え間ない努力のみ」。
この十か条が少しでも皆さんのお役に立てればと思います。また実践後、英語が上達したと実感された方は是非ご連絡ください。でもあまり皆さんの英語が完璧になってしまうと私たち通訳が廃業してしまいますので、ほどほどに。
(写真:出版関係展示会−マンガ/アニメが好きで日本語をマスターしたアメリカ人)